岡山経営者の名刺100枚超の調査結果!何故か掲載されていない重要情報と名刺のアンチパターンのご紹介

岡山経営者の名刺100枚超の調査結果!何故か掲載されていない重要情報と名刺のアンチパターンのご紹介

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合同会社ピーチウェブ2024.11.07

もらった名刺が分かりにくい!

合同会社ピーチウェブを設立して2ヶ月が経過しました。

2ヶ月で100名以上の岡山の経営者様・起業家様と名刺交換をさせていただきましたが、いただいた名刺によっては「これどうやってこの後つながればいいんだろう」と考えてしまったものも多々ありました。

そこで今回は統計調査としてどんな項目が不掲載となっているか、そして名刺のアンチパターンについてご紹介します。よろしければご一読の上、次回自身の名刺を作成するときのご参考にしてください!

調査対象

岡山県内の経営者様・起業家様の名刺に絞っておりますので、会社員の方や行政の職員さんの名刺は除外となっております。

サンプル数は112枚。いずれも2024年9月〜11月の間に受け取ったものとなります。

事業内容なしの割合

具体的な事業内容を掲載していない名刺は、112枚中30枚でした。

こちらは主に飲食店などの名刺に多く見られました。恐らく基本は店頭でお渡しするケースを想定していると考えられるため、わざわざ事業内容を記載しなくても大丈夫という判断になっていると思われます。想定通りの使い方であれば問題が起きにくいと思いますが、大人数での名刺交換の場では後からどんなお店なのかがわからないと見込みのお客様も迷われると思いますので、小さくても書いていたほうが親切かと思います。

また今回は事業内容を掲載していない名刺としてカウントしませんでしたが、肩書や資格によって事業内容を伝えている会社も多くありました。特に不動産業や士業、建設業などです。これらの業種の方は「資格 = 事業内容」となるケースが多いため省略していると考えられます。一方で多くの同業者の名刺が資格 = 事業内容で表記しているのであれば、具体的にどんな相談が得意なのかを載せるだけでも十分差別化できると考えられます。

電話番号なしの割合

電話番号の記載がない名刺は、112枚中4枚でした。

こちらはほとんどの企業で、固定電話または携帯電話の記載がありました。掲載していなかった名刺も代替の連絡先としてメールアドレスかSNSアカウントのQRコードを掲載していたため、全く連絡が取れない名刺は0枚でした。

メールアドレスなしの割合

メールアドレスの記載のない名刺は、112枚中39枚でした。

こちらも飲食店に多く見られる傾向で、意図的に連絡方法を電話に絞ることでお客様からの連絡を取りこぼさないように工夫していると考えられます。

飲食店以外の業種については、ほぼ全てにメールアドレスの記載がありました。

一方で、112枚も名刺交換したにも関わらず、メール経由での連絡は今のところないため、メールアドレスが名刺から始まるコミュニケーション手段として十分機能しているのかはわかりません。

ただ弊社では、名刺をいただいた方全員にメールマガジン形式でメールをお送りしておりますが、再度お会いした際に「メールを受け取りましたよー」と言っていただけることが多かったので、地道ですがメールを送るという方法は一定の効果があると考えております。

SNSアカウントなしの割合

SNSアカウントの記載のない名刺は、112枚中73枚でした。

SNSを掲載している方を調査すると飲食店・サロンなどのBtoCの業種の方、女性起業家の方が多い傾向にありました。

SNS自体は無料で始められるツールであり、多くの場合QRコード画像がダウンロードできるので名刺への掲載は比較的容易であると考えられます。名刺を受け取った方もSNSアカウントを持たれていればQRコードを読み込むだけで気軽にメッセージを送ることができるので積極的な活用が有効です。

ちなみにアカウントを掲載している方のSNSの種類ですが、1位はインスタグラム、2位はLINE(LINE公式アカウントを含む)、3位はFacebookでした。SNSによって利用者の分布は異なりますので、ターゲットや目的に応じたSNSの運用を検討されると良いと思います。

ホームページなしの割合

最後はホームページ制作会社の記事らしく、ホームページの記載のない名刺です。112枚中71枚でした。

実際には、メールアドレスのドメインから検索するとホームページを持たれていることがわかるということもあり、限られた掲載スペースの都合上、掲載していないという会社があることが分かりました。非常にもったいないと感じます。

SEOの観点では、Googleはアクセスの多いホームページを人気ページと判断することがわかっています。人気ページとなれば検索順位も上がってきます。長期的に見れば名刺からダイレクトにアクセスがあることは自社のブランド向上に影響してきますので、名刺への掲載をおすすめしております。

アンチパターンっぽいもの

今回の統計調査を進める中で、ともすればアンチパターンになりえる要素があったのでご紹介します。

lit.link

lit.linkというサービスをご存知でしょうか?lit.linkは自身に関するリンク集を作れるサービスとなります。

例えば複数のSNSアカウントを持っていたり、事業領域ごとにホームページを複数持っていると、それらを全てを名刺に掲載するには限界があります。

そこでlit.linkで自身のリンク集を作成して、そのQRコードを掲載するという方法を取られている方が複数いらっしゃいました。lit.link自体は有益なサービスなので名刺で使用するのは良い考えだと思うのですが、lit.linkのQRコードを掲載していてもlit.linkを知らない方向けのガイドがないことが気になりました。

まだまだメジャーなサービスではないので、例えば、「リンク集」とか「お問合せ先一覧」などのタイトル表記をQRに添えるだけでも読み込み率は向上すると考えられます。少しもったいないのでご紹介しました。

情報過多

名刺の情報が多すぎて、単純に読みにくいという事例もいつくか見受けられました。

具体的には、文字情報がパンパンに詰まっていてメールアドレスだけを見たいのに探すのが手間、色数が多すぎて目がチカチカする、イラストや写真の面積が大きすぎて肝心の連絡先情報が小さすぎるなどのケースです。

名刺の役割として企業イメージや事業内容をひと目で伝えるというのも大切ですが、やはり一番はコンタクト情報となりますので、コンタクト情報を邪魔しない程度に抑えることが大切かと思います。

文字やQRコードが小さすぎる

実際に名刺を印刷してから気づくこととは思いますが、メールアドレスが小さすぎて読み取りにくい、QRコードが小さすぎてカメラがなかなか認識しないなどの例です。

QRコードに関しては色味のコントラストが低くてもカメラが認識しない場合があります。特にインスタグラムからダウンロードしたQRコードをそのまま名刺に使用しているケースなどで、白背景の名刺に黄色やオレンジのQRコードが乗っている場合はコントラストが低いためスマホのカメラが認識しない場合があります。

QRのススメなど、URLからQRコードを生成できる無料のウェブサービスもありますので、SNSからダウンロードしたQRコードが読み取りにくそうであれば、名刺用に制作するのも良いと思います。

印刷品質が低い

恐らく自宅のインクジェットプリンターで制作しているであろう紙質、印刷品質の名刺も多く見受けられました。

昨今のインクジェットプリンターは進化しているとはいえ、印刷方式の性質上にじみが出やすいため、小さな文字やQRコード、写真や企業ロゴが並ぶ名刺にはあまり向きません。インクジェット対応の名刺用紙も売られていますが、用途によっては適さないことがあるので注意が必要です。

名刺自体は、企業のイメージを担うものなので手作り感が出すぎてしまうと信頼感に欠ける可能性があります。ラクスルなどのネット印刷会社で注文すれば100枚あたり2,000円程度できちんとした印刷品質の名刺が届くのでおすすめです。

名刺制作時のチェックリスト

今回は、少しイジワルな視点でいただいた名刺の統計調査とアンチパターンっぽいものをご紹介しました。名刺自体は、販促ツールの中でも保管されやすく捨てられにくいという性質を持っています。

見込みのお客様や将来のビジネスパートナーが永く持っていてくださることを考えれば、きちんと考えて作るべきツールの一つかと思います。

最後に私個人の意見ですが、名刺制作において注意すべきことをまとめました。

✅️ コンタクト情報は見やすいか?
✅️ 事業内容はわかりやすいか?
✅️ URLはQRコード化するなど手間なく読み取れるか?
✅️ QRコードには分かりやすい見出しがついているか?
✅️ 実際に印刷したものを見て意図通りに使えるか?
✅️ 名刺をこまめにアップデートしているか?

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