
#002【今川弥生さん】岡山のスタートアップとVCをつなぐコミュニティを運営中!
起業に関心のある方や新しいビジネスにチャレンジする方など未来の挑戦者を全力で応援する岡山市のスタートアップコミュニティ「ももたろう・スタートアップカフェ」(以下、ももスタ)をご存知でしょうか?ももスタは岡山市、中国銀行、トマト銀行、おかやま信用金庫、岡山商工会議所とともに構成する「おかやま・スタートアップ支援拠点運営委員会」により運営されています。 起業したいけど何から始めたらいいのかわからない、起業したけど仲間がほしい、自身のビジネスプランを見つめ直したい、VC(ベンチャー・キャピタル)から投資を受けてみたいなどスタートアップの悩みを丸ごと受け止めてくれる温かいコミュニティです。今回はそんなももスタでイベントの企画運営を担当している今川弥生(いまがわやよい)さんに「ももスタ」と株式会社ATOMicaについて取材しました。1人でも多くの起業家様、経営者様に届けばよいと考えております。
#01 イベントの仕掛け人
入船達也(以下、達也):まずは「ももスタ」内での弥生さんの業務内容を伺ってもよろしいでしょうか?
今川弥生(以下、弥生):わかりやすいところでいうと、ももスタ内でのイベントの企画・運営ですね。起業に必要なマインドやナレッジを学べるセミナーを週1回ペースで行っています。ピッチの練習をするイベントなどがありますよ。

達也:すみません、基本的な質問なんですが、ピッチって何でしたっけ?
弥生:簡単に言えばビジネスプランを発表することですね。場によって目的が変わるのですが、投資家から資金調達したり、コンテストでプランを競い合ったり、ビジネスパートナーを探したりするために行います。基本的には型が決まっていて自分の思いは何か、自分が目指す作りたい世界は何か、なぜ自分がするのか、市場規模やビジネスモデルの中身などを発表していきます。
達也:スライドを使って発表するんですよね。
弥生:そうですね、わかりやすく資料やスライドにまとめたものを「ピッチデッキ」といいます。達也さんも登壇されましたよね?
達也:はい、「はじめてのピッチ学園」ですね。めちゃくちゃ緊張しました。たった5分のプランを話すだけなのに不安になって、弥生さんに壁打ちをお願いしたりして…。
弥生:お疲れ様でした。やっぱりすぐにピッチ大会とか、投資家にピッチするとかって難しいと思うので、ももスタでは練習の場をイベントでご提供しています。
達也:またピッチの場に登壇させてください!(ちなみにピッチ観覧も可能なので、ピッチに興味がある方はぜひ足を運んでみてください。)
弥生:11月には「第4回 ももスタピッチナイト・ブラッシュアップ道場」があるのでチャレンジしてみてください。それから達也さんが参加されたイベントでいうと、もう1つ「モモスタイノベーターズQuest」(以下、ももクエ)があります。
達也:そうですね、おかげで起業することができました。ありがとうございました。そして改めてももクエについても聞かせてください!
弥生:こちらはイノベーションを創出するコミュニティ形成がテーマの連続プログラムですね。ビジネスプランの作り方やピッチデッキの作り方を学びつつ、アウトプットしながら、受講生同士のコミュニティ形成を支援する取り組みです。
達也:起業したいけどビジネスプランを持っていない人や、起業してしばらくしてからプランを見直したい人、ピッチの準備をしたい人などには良さそうですね。
弥生:そうですね。ビジネスプランやピッチデッキ作成に活かせるビジネス知識を学ぶことができます。「こういう世界にしたい」とか「こんな不満を解消したい」という具体的なアイディアが思いつかないけど、起業したい方もいると思います。そんな方でも既存の何かと何かを掛け合わせることで、ビジネスアイディアが生まれて「自分でもできそう」とか「面白そう」と思えれば起業に一歩踏み出せますよね。
達也:イベントを通じて、起業家や新しいビジネスを始めたい人を応援されているんですね!
#02 ATOMicaとは?
達也:さて弥生さんが所属する株式会社ATOMicaについても伺っていいですか?
弥生:はい、ソーシャルコワーキング®事業を全国で展開するスタートアップ企業です。多種多様なステークホルダーが保有する場に対して、コワーキング施設をゼロからプロデュース・運営し、出会いや交流、共創を持続的に生み出すためのコミュニティづくり、街づくりを行っています。ももスタでは岡山市が共創パートナーとなってスタートアップ支援のコミュニティを形成しているのですが、他県では行政の方だけでなく、銀行様や民間企業様などが共創パートナーとなって共創拠点を形成しています。
達也:スタートアップの支援だけではないということですか?
弥生:そうですね、岡山や仙台はスタートアップ支援拠点ですが、福山市のtovio(トビオ)というコワーキングスペースでは、まちづくりをテーマにしています。あとは大学内に拠点がある場合もあって、そちらでは地元企業様と大学生をつなぐような活動もしています。
達也:面白い取り組みですね、共創パートナーによってテーマが変わるんですね。
弥生:そうですね、拠点数は全国30以上あるのですが、ATOMicaの直営拠点は2箇所だけなんですね。なのでそれ以外の拠点については共創パートナーさんの意向を伺いながら一緒に作っています。
達也:配属される拠点によって柔軟な対応が求められそうですね。
弥生:ATOMica自体もスタートアップなので、スタートアップ文化や事業内容も相まって、フレキシブルに働ける人が向いているかも知れないですね。
#03 骨折が入社のきっかけ!?
達也:株式会社ATOMicaに入社した経緯についても伺っていいですか?
弥生:もともと教育業界に10年いたんですよね。最初中学校から始まって、次に塾、そして通信制高校の岡山学習センターの立ち上げ、その後キャリア形成に興味を持って、もっと深めたいなと思って専門学校に行ったんですね。そこでキャリア支援センターの立ち上げにも携わりました。
達也:ずっと教育業界にいらしたのに、ATOMicaに転職って大きな転機ですよね。
弥生:実は専門学校で勤めていた時に生まれて初めてスノボに行ったんですよ。そこでうっかり骨折してしまって(笑)

達也:痛そー!
弥生:2~3カ月松葉杖になってしまったことで教壇に立てなくなってしまって。教育業界は10年やったということで辞めて、オンラインのコーチングなどの仕事をしていたんです。
達也:転機の予感。
弥生:そうですね、足が良くなって出歩けるようになったので岡山でビジネスマッチングの営業を始めたんです。その時に起業家や経営者の方と知り合う機会が多くなって、この人たちのために何かできないかと考えるようになりました。
達也:なるほど。
弥生:その時、ちょうどATOMicaのしかも「ももスタ」の募集が出ていたので応募して入ったって感じです。
達也:スノボで怪我したことで大きく業界が変わりましたね(笑)
弥生:そうですね、業界が変わって思ったのはキャリアについてですね。学生時代のキャリア教育も確かに重要なんですけど、大人になっても必要だよなって感じたんです。しっかりキャリアを学んで、自分自身と向き合って、何が得意なのか、何をしていきたいのか、そういったことってみんなにとって必要なんですよね。
達也:そうですね、大人になってからだと選択肢も狭まるしキャリア支援って重要ですよね。
弥生:ええ、でも人はいつでも変われますから!
達也:そうでしたね!
#04 桃ポーズ伝授してください
達也:実は弥生さんに相談がありまして…。ももスタの写真撮影で皆さんやっている「桃ポーズ」をピーチファイでも使いたいなって思うんです。

弥生:全然いいと思います。桃ポーズは著作権フリーなので(笑)
達也:本当ですか!あれって誰が始めたんですかね?
弥生:私は昨年9月から、ももスタにジョインしているんですが、その時にはすでにあったんじゃないかな?
達也:そうなんですね。
弥生:なんかあった気がする(笑)全然使っていいと思います。
達也:ちなみにポーズのコツってありますか?
弥生:コツは特にないですが、顔の横ですると小顔効果とか?頭の上でするとアピール効果みたいな(笑)
達也:小顔になりたい私にぴったりですね!最後に桃ポーズで一緒に写真を撮ってください!
弥生:いいですよ!

#05 取材後記
本日は今川弥生さんに取材をさせていただきました。弥生さんとは「第2回ももスタイノベーターズQuest」に参加した際に初めてお会いしましたが、その時から今に至るまでの印象は「太陽のような笑顔の人」。立っているだけで華があって、誰にでも分け隔てなくオープンに接してくださる姿は、まさに太陽そのものだなと感じました。
弥生さんとの取材中「趣味がない」という話になりました。悩んでないそうですが、「趣味は?」と聞かれた時の趣味があればなー、と話していました。趣味のお持ちの方は、ぜひ弥生さんに布教しに行ってみてください(笑)筆者のプラモデル趣味は見事玉砕しています。
またスタートアップの経営者様やこれから起業される方はぜひ、ももスタの弥生さんに会いに行ってみてください!元気とアイディアをいっぱい持って帰れると思いますよ!
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